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平成21年福井県地価公示の結果概要を掲載しました。 (2009/04/06)

平成21年福井県地価公示の結果概要
1.概要
  福井県の平成21年地価公示の調査ポイントは全140地点です。
  今回の結果では、平成20年秋以降の急激な景気悪化の影響を受け、前年まで下げ止まり感の出ていた福井市中心商業地や人気の高い住宅地においても下落基調が強くなり、全般的に住宅・商業地とも価格下落に依然歯止めはかからず地価下落幅拡大傾向にあります。

2.平均変動率
  平均変動率をみると、住宅地・商業地共に下落率が縮小した市町はありませんでした。
  平成20年時点ではほぼ横ばいであった福井市文京3丁目、宝永3丁目並びに二の宮3丁目等の住宅地においても下落幅が拡大しています。商業地においてもJR福井駅周辺の商業地域の地価下落幅が拡大しており、福井市内はほぼ全面的に地価下落拡大傾向にあります。
  下落幅が大きかったのは、住宅地では小浜市(▲8.1%)、大野市(▲7.9%)、勝山市(▲7.5%)、あわら市(▲7.5%)、高浜町(▲7.8%)等であり、商業地では小浜市(▲8.1%)、大野市(▲8.4%)、勝山市(▲9.2%)、鯖江市(▲9.1%)、あわら市(▲8.8%)、高浜町(▲9.0%)等でした。
  下落幅が小さかったのは、住宅地では敦賀市(▲4.1%)、越前町(▲4.3%)、美浜町(▲3.4%)、若狭町(▲2.9%)等であり、商業地では永平寺町(▲4.5%)、若狭町(▲3.8%)等でしたが、いずれの地域においても地価下落幅は拡大しています。
  なお、各市町村の平均変動率の詳細については後記資料をご覧下さい。
3.特徴
  地価がほぼ横ばい傾向であった福井市の中心商業地や、文京や二の宮地区等の人気の高い住宅地においても景気悪化の影響を受け地価下落幅が拡大しています。
  奥越地方(大野市、勝山市)は依然として高い地価下落率を示しています。
  基幹産業の低迷が続く鯖江市、温泉利用客の減少が続くあわら市においても地価下落に歯止めがかかっていません。

全国の地価動向について
  平成21年1月1日時点の地価公示によると、平成20年1月以降の1年間の地価は、全国平均で見ると、住宅地・商業地を含め全ての用途で下落した。とりわけ三大都市圏においては、前回まで住宅地では2年連続で、商業地では3年連続で平均で上昇を示していたが、今回は住宅地・商業地とも下落に転じ、地方圏を上回る下落を示した。
  地方圏においても、住宅地・商業地ともに前回まで4年連続で平均で下落幅が縮小していたが、今回下落幅が拡大した。
  (参考:国土交通省 土地総合情報ライブラリー http://tochi.mlit.go.jp/

〜都道府県地価公示とは?〜
地価公示は、土地鑑定委員会が毎年1回(1月1日時点)標準地の正常な価格を公示し、一般の土地の取引価格に対して指標を与えるとともに、公共事業用地の取得価格算定の規準とされ、また、国土利用計画法に基づく土地取引の規制における土地価格算定の規準とされる等により、適正な地価の形成に寄与することを目的としているものです。
これは、都道府県が行う地価調査(毎年7月1日時点)とあわせて地価のネットワークを形成し、一般の土地取引価格の指標ともなっており、適正な地価の形成に寄与しているものです。
公示地(平成21年は全国28,227地点)について不動産鑑定士等の鑑定評価を求め、これを審査、調整し、一定の基準日(1月1日)における正常価格を公表するものです。

<注意>
地価公示概要は、地価公示結果を基に当社不動産鑑定士がまとめたものであり、この文章の無断転用・転載を禁止します。
当データは、官報及び公報等を基に編集したものでありますが、地価公示に関する詳細等を資料作成など公に使用される場合には、国土交通省・福井県・各市町村等の所管窓口へご確認ください。、誤植等により生じた損害等につきましては、当方では責任を負いません。